仲間と共に創り上げる

DATA
髙汐 美樹子
東京都立青梅看護専門学校
(2023年4月1日時点)
看護教員経験年数
7

question 1
看護教員養成研修がどのように生きているか

①看護教育課程の編成とそのプロセスでの学びが、教育内容の関連性を考えながら具体的で意図的な教育方法を展開していく上での基礎となっています。そしてその学びが、新カリキュラムの運営方法を考える上で大いに役立っています。
②看護教員養成研修の受講前は学生を表面的に見ていましたが、特に教育実習での経験から学生を学習者として幅広く見えるようになり、個を意識できるようになりました。

③看護教員養成研修を受講したことにより、教育活動において自己の看護観や教育観を表現する大切さを意識するようになりました。また、自己を見つめなおす時間が増えたことにより、自己の成長を感じることができ、仕事を続ける力や自信につながっています。

question 2
看護教員という道を選んだ理由

 臨床で新人看護師や看護学生と関わる中で、伝える難しさや伝わらないもどかしさを感じていました。家庭の事情で海外生活を送る中、その国の教育環境に触れ自分が受けてきた教育との違いに直面しました。私の受けてきた教育は協調性を求め、平均的に何でもまんべんなく出来るようになることを求める一方、その国は個々の長所(できること)を見つけ伸ばし、自信につなげていくというものでした。
 以前の私は、できない部分に焦点を当てその人のできる部分を見ていませんでした。誰でも伸びる力を持っていることに気づいた経験から、看護の世界で教育に携わりたいと思い教員の道を選択しました。

question 3
看護教員の魅力とは

 学生の成長を身近に感じることができ、その成長が自己の自信にも反映されるところです。指導者や教員の関わり方によって学生の動機付けにつながることを体験でき、そのことが自分自身の成長する力になっていると感じています。

question 4
仕事の印象に残っているエピソード

 学生から学び、経験や成長を共有できたことです。病態が難しく、バックグラウンドが複雑な患者を受け持った学生からの質問に答えられないことがあり、自信を失くしかけたことがありました。私が教員になったばかりの頃は、教員は何でも知っていなければ学生からの信頼を得られないと考えていました。そのため、学生からの質問を恐れ、学生の前で虚勢を張っていました。しかし、学生の質問に答えられなかった経験により、自分が変わるきっかけとなりました。学生の考えを尊重し、実践に結び付けられるよう共に考えることで、学生がより良い看護を見出す結果となりました。この経験から、学生は何もできない未熟な存在ではないと気づくことができました。

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公益財団法人東京都福祉保健財団
看護教員養成研修担当 
電話 03-3812-9362(直)
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