教育実習が私の原点

DATA
金井 美香
東京都立広尾看護専門学校(2023年4月1日時点)
看護教員経験年数
12

question 1
看護教員養成研修がどのように生きているか

 看護教員養成研修での学びが、生きていると感じるのは、授業を作成しているときです。受講してから10年以上たっていますが、研修で初めて授業案を作成した経験、教育実習先で実際に授業を実施した経験は、大変でしたが、学んだこともそれ以上に多く、今でも私の大切な宝物です。教員養成研修をスタートに現在まで経験を積み重ねてきて、改めて三観(教材観、学生観、指導観)の必要性を感じたり、授業作りではどうしたら学生が理解してくれるのか方法を考えたりしています。学生の反応を楽しみながら、看護教育に取り組んでいます。まだまだ反省することも多いですが、研修での経験は確実に活かされています。

question 2
看護教員という道を選んだ理由

  臨床で働いていた時、実習指導を担当することが多い中で、教えることにやりがいを感じたのがきっかけです。病棟で実習生を受け入れ、指導を行っていると、はじめはできなかったことも3週間の実習を通してできることが増え、患者さんを理解し、楽しそうに一生懸命関わっている。そのような学生の姿をみて教育も良いな、と感じていました。また、ちょうどその時期に結婚というライフイベントがあり、これを機に看護教員になろうと決意しました。

question 3
看護教員の魅力とは

 学生と共に成長することができることです。はじめは、経験もなく、知らないことが多い中で、学生から気づかされ、そして教えられ、学ぶことが多かったです。それは今も続いています。思考錯誤しながらも学生を思いながら関わり、良い反応、良くない反応が返ってきます。これらを真摯に受け止め次につなげていく、共に学び成長できる魅力があります。また、卒業した学生が現場で頑張っている姿を目にすると嬉しさと、次の世代を担っていく看護師の姿に頼もしさも感じ、これも魅力の一つです。

question 4
仕事の印象に残っているエピソード

 臨地実習中、学生は患者さんの看護についてどうしたら良いのか自信が持てず悩んでいました。その時学生に「あなたはどんな看護をしたいの?」と投げかけました。その後学生は自分で考え、看護援助を見出し実施に至りました。その学生が卒業式の終わりに、「先生があの時いった言葉が自分にとってとても印象に残って、自分は何をしたいのかすごく考えて、自分がしたい看護を見つけることができました。ありがとうございました。学生の意思を尊重してくれてとてもうれしかったです。」と言われました。何気なく伝えた言葉が学生には心に残り、自分がやりたい看護について考えるきっかけになったこと。学生の意思を尊重し、実施できたことで自信につながったこと。少しでも学生の支えになれたのではないかと、印象に残ったエピソードの一つです。

教育実習が私の原点

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