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令和6年度

第1回見学会を実施しました

 6月5日(水)今年度1回目の見学会を実施いたしました。遠方からの参加を含む計6名の方にご参加いただき、13:30~15:30まで充実した説明会となりました。

 主な内容は、東京都看護教員養成研修の概要として、本研修の歴史、研修の目的・目標、カリキュラム、研修生の一日の日課や、研修の様子を写真スライドショーで見ていただきました。その後、「看護教育課程(各看護学)」の母性看護学の授業を見学しました。

 今年度は新たに「受験に向けての準備」についての説明の時間を設けました。
 質問コーナーでは、「研修生の年齢構成」や「研修修了後の進路」など様々な質問が積極的に出され、看護教員養成研修への関心の高さを感じとれました。
 アンケートには、「遠方から来たかいがありました。とても貴重な見学会となりました。丁寧に細かく説明をいただき、看護教員を目指すうえでとても参考になりました。」「実際にどれだけのカリキュラムをこなすのか、1年で学んでいくためにどのくらいの準備と志が必要なのか知る事ができて良かったです。」「漠然とした看護教員育成研修を想像していたが、カリキュラムや1日のスケジュールなど実際にお話を聞けてイメージする事が出来ました。」や「具体的な看護教員としてイメージを持つことが出来ました。」など感想が寄せられました。

看護教員を目指す意欲が感じられる2時間になりました。
 今年度はあと3回、7月12日(金)、7月30日(火)、10月1日(火)に見学会を計画しています。沢山の方に参加いただき、キャリア選択の一つとして看護教員を考えている方々の参考になる見学会にしていきたいと考えています。

5月8日 開講式を行いました

 5月8日(水曜日)、公益財団法人東京都福祉保健財団では、東京都看護教員養成研修の開講式を行いました。主催者代表である医療政策部看護人材担当の石橋康江課長、当財団の小室一人理事長、研修担当の教職員および関係部署の係員が見守る中、研修生27名を迎え入れ、研修場所である東京都社会福祉保健医療研修センターにて開催しました。

 本研修は、国からの都道府県委託事業として昭和46年から行われており、平成24年度からは当財団が東京都から受託し、13年目になります。これまでに、当財団での修了生365名を輩出し、看護学校だけでなく臨床でも看護教育活動の中心となって活躍しています。

 5月8日から令和7年3月までの11か月、看護教員に必要な知識・技術の修得に向けて、基礎分野・専門分野併せて35単位の科目(765時間)を学ぶ長期の研修になります。一部のeラーニング授業も取り入れながらカリキュラムを進行していきます。

 開講式では、当財団の小室一人理事長から「『学生が看護を学ぶ』ことを支援するために、教育や看護の基礎を学び直し、『看護とは何か』『教育とは何か』を自問していただく11か月間にしていただきたい」と式辞がありました。さらに、石橋康江医療政策部看護人材担当課長からは、「東京都が『東京都保健医療計画』で掲げる『誰もが質の高い医療を受けられ、安心して暮らせる東京』の実現のためには、医療人材とりわけ質の高い看護職員の確保が大きな課題となります。都では看護職員の養成・定着・再就業対策を3つの柱として、看護人材確保対策、看護人材資質向上等、様々な取組を進めております。この教員養成研修も養成事業の一環として重要な役割を担っております。」「講師の皆様をはじめ様々な出会いを通して、『看護』とは何か、そして、これからの社会を見据えた『看護教育』について、改めて深く考える機会としてください。」との祝辞をいただきました。

 27名の研修生は、自身の目標をしっかりと見据え、心に刻みながら聞いていました。

 東京都福祉保健財団では、研修生同士が互いに刺激しあい切磋琢磨しながら学びを深め、かつ健康に留意しながら全員が研修修了できるように、全力で支援していきます 。

令和5年度

3月6日 閉講式を行いました

 令和6年3月6日、令和5年度東京都看護教員養成研修の閉講式を行いました。
 本研修は、令和5年5月9日より11か月間にわたって35単位の科目(765時間)を履修し、看護教員に必要な知識・技術を修得する長期間に及ぶ研修です。

 閉講式では、福祉保健財団の小室理事長より、修了証書を研修生1人1人に授与され、祝福と激励の式辞がありました。本研修の委託元である東京都保健医療局医療政策部の山田智子看護人材担当課長から祝辞をいただきました。「2040年に向け、生産年齢人口の減少を見据えますと、看護職員の不足は、より深刻な状況になるとも予想されております。看護師になる明確な夢をもって学ぶ学生に対し、最後まで志を全うし、卒業できるよう指導していただくとともに、その後も、生涯学び、働き続けていくという強い意思を持った看護師を是非育てていただくようお願いいたします。」また、研修生が作句した川柳をおりまぜながら、「学生、新人看護師、先輩教員とともに、患者さんや関わってくださった皆様とともに、皆様自身も少しずつ成長していけばいいのです。」と暖かいメッセージをいただきました。
 さらに、今年度は、1年先輩である前年度修了生からのお祝いの言葉もいただき、盛大な閉講式となりました。

 研修生代表の謝辞では、研修生同士看護観を深め、共に学び励まし合ってきた仲間への言葉や、本研修での学び、今後看護教員としての抱負が語られました。今年度の研修生は12名と少人数だったことで、一人一人の活躍の場が多いだけでなく、互いの理解が深まり、強い結束力が培われました。看護・教育について探求するなかで、苦悩した日々もありましたが、それを乗り越え、修了を無事に迎えることができたのは、講師の方々、教育実習でご指導いただいた教職員・学生の皆様など多くの人たちに支えていただいたからです。感謝の気持ちを忘れず、今後の看護教育に還元していってほしいと思います。 厳かな雰囲気の閉講式を終え、研修生は、この11か月間での濃く深い学びを基に自信と誇りをもち、各々の地へ旅立ちます。修了がゴールではなく、明日からは新たなスタートラインに立ち、「未来の看護師を育てる」という目標に向かって、ここでの学びをさらに深化するための努力を続けてほしいと願っています。

看護教育実習を体験し一段と成長しました‼

 看護教育実習で教育活動を体験することは、看護教育のあり方やその価値を学ぶ重要な意義があります。令和5年度の看護教育実習は、都立看護専門学校4校と民間の看護専門学校2校の計6校の協力を得て、11月6日(月)~12月1日(金)の期間で行われました。

 昨年度までは、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、臨地実習の施設がどこになるのか直前まで分からない不安定な状況でしたが、今年度はそのような心配もなく、予定通りの実習施設で指導を担当することができました。事前に作成した指導案をもとに、微調整して指導に臨むことができました。研修生は、久しぶりの臨床の場に立ち、「ワクワクした」と、学生さんが実施する看護ケアに携わる喜びを再認識したようでした。

 また、「学生の実習目標の達成を支援するために、教員自ら、看護の現象を教材化するために、実習科目の知識や技術をより良いものに更新していく必要がある」と自己研鑽の必要性も痛感しているようでした。
 さらに、看護学生1年生を対象にした90分の講義では、8月から準備してきた指導案を何度も何度も練り直し、ようやく出来上がったオリジナルの指導案を基に本授業を実施しました。研修生からは「本番が最も納得のいく講義ができた」「授業後の学生さんのアンケート結果から様々な学びや課題が明確になった」等、苦労と努力の末につかんだ達成感が感じとれる発表会になりました。

 教育実習を経験し、看護教員としての責務を次のように述べています。「看護師を目指す貴重な人材の一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、未来をささえる有能な看護師を育成することに対して、看護専門職者の教育者として自覚をもって取り組む必要がある。」

 研修生は、5月から開講した8か月の研修での学びを糧に、残り3か月となった研修を有意義で価値あるものにするために、今後も、主体的に自律的に取り組んでほしいと願っています。

第3回見学会を実施しました

 9月5日(火曜日)、東京都看護教員養成研修の第3回目となる見学会を実施しました。5名の方にご参加いただき、14時~15時40分まで充実した時間となりました。

 主な内容は、東京都における看護教員養成研修の歴史、研修の目的・目標、カリキュラムの概要説明、研修生の約1年間にわたる受講の様子を写真スライドショーで紹介しました。その後、「看護教育評価論」の授業の一部(約20分間)を見学し、受講生の講義を体験していただきました。見学会後の質問も活発に出され、本格的に看護教員の道を目ざして準備を進めている様子がうかがえました。

 終了後のアンケートでは、「実際、見学会に来ることで改めて教員へのチャレンジの気持ちが強くなった。管理職や臨床との迷いがあったが、未来の仲間のために頑張りたい。」「教員養成研修の内容やスケジュールがよく分かり、イメージがつきやすかった。」「学生さんとの個別的な実習があることなど教育実習の具体的なイメージができた。自分にとって新しいチャレンジであるので不安はいっぱいあるが先輩たちの姿が後押ししてくれている気がした。」など、新たな挑戦に対する強い決意が記載されていました。

 また、授業見学では、「授業の一部を見学させていただき、皆さん真剣な様子であり、講師の説明も分かりやすいと思い、不安が軽減した。」「実際の授業を見学することで雰囲気を知ることができた。対面授業が多いので学生に対しての指導計画など作成する力がつくと思った。」など、研修が開始されてからの自身の姿と重ね、研修のイメージがより明確になったようでした。他にも、「受験の準備について詳しく知りたい。」「研修に参加している方々のバックグラウンドなど知りたい。」など意見が寄せられ、次年度の見学会の参考にさせていただきたいと思います。

 残暑厳しい日の見学会ではありましたが、参加された皆様、ありがとうございました。少しでも教員を目指している方々の参考になる情報の提供を心がけていきたいと思います。

短期研修を実施しました

 8月16日(水曜日)から8月22日(火曜日)までの5日間、短期研修を実施しました。本研修は、大学で教育に関する科目を4単位取得して卒業、もしくは大学院で教育に関する科目を4単位取得して教員になった方を対象に、看護教育に必要な基礎的知識を補完する目的で実施している東京都独自の取組みです。平成28年度から開始され、今回で計76名が受講終了しています。

 受講者からの意見として、「5日間あっという間だった。もっと学びたかった。」「授業方法などはもっと詳しく学びたいと思った。たくさんのアドバイスなど指導を受けることができてもっと勉強したいと思った。」「実習や講義の指導案作成で早速使いたいと思う内容が色々あった。」と、大変熱心に研修に参加され、大きな学びを得たようでした。

研修生が作句した川柳をご紹介いたします(その2)

 令和5年度8月1日(火)、5月9日から始まった看護教員養成研修の夏季自己研修前の最後の授業が行われ、3か月の研修が終了しました。 夏季自己研修期間中、11月6日から始まる教育実習に向けて、研修生個々が担当する講義(90分)の指導案作成の本格的な準備に入ります。
 そこで、「研修3か月を終了して」というお題で川柳を募集したところ、たくさんの作品が寄せられましたので、ご紹介いたします。

 研修生は、短いようでも長かった3か月間での想いや、猛暑続きの中での苦労、教育実習に向けての不安な気持ちなど、さまざまな想いを綴っています。8月24日までの短い夏季自己研修期間を有効に活用し、身体の休養とともに後半の研修に向けた準備を整え、元気に後半の研修を迎えてほしいと願っています。

看護教育方法論

 7月24日(月)に、看護教育方法論で、校内実習指導案作成の発表を行いました。研修生は、講義指導案作成に引き続き、校内実習の指導案作成に取り組み、「床上排泄の援助」の指導案を作成しました。その中の一部分をグループで実際にロールプレイにて発表しました。この校内実習で身につけてほしい技術は何なのか、それをどのように学生に伝えていくのかなど、時間をかけて検討してきたことについて、発表後には意見交換を行い、様々な考え方があることを学び、目的を意識した指導方法を考える一助になったようです。

 この日、日直だった研修生から、「排泄の援助をするにあたり、グループワークで多くのことを学んだ。『便器をあてる』という何気なく行っていたことを、これほど深く考えたのは初めてだった。グループワークで作成した資料は、今後の教授活動で参考にしていきたい。」との所感を述べていました。

第2回見学会を実施しました

 7月5日(水曜日)、東京都看護教員養成研修の第2回目となる見学会を実施しました。3名の方にご参加いただき、14時~15時40分まで充実した見学会になりました。

 主な内容は、東京都における看護教員養成研修の歴史、研修の目的・目標、カリキュラムの概要説明、研修生の受講の様子を写真によるスライドショーで紹介したのちに、本日の授業参観を行い、受講生の講義を体験していただきました。見学会後の質問も活発に出され、看護教員への関心が高いことが伺われました。

 終了後のアンケートに、「臨床からのブランクがあるため、不安を感じていましたが、見学会で詳しい説明を聞いて、細かくカリキュラムが編成され、対面授業を多く設けている事を知り、きっちりと積み上げれば身につく事がイメージでき、安心しました。また、授業見学ではグループワークの様子を見学させていただき、同じテーマにおいて様々な見解があり、活発に意見交換されている様子を見て、深い学びを得る体験を経て教員への道を進める事ができ、チャレンジしたいという気持ちが高まりました。」とあり、見学会が今後のキャリア選択の道を考えるよい機会になったようで、嬉しく思います。

研修生が作句した川柳をご紹介いたします

 令和5年度の看護論演習は、5月12日(金)にガイダンスを行い、翌週の5月19日(金)から始まり、6月14日(水)に発表会が行われ、1単位30時間の演習が終了しました。

 終了後に、看護論演習という題で研修生から川柳を募集した結果、たくさんの作品が寄せられ、その一部を紹介します。

5月9日 開講式を行いました

 令和5年5月9日(火曜日)、公益財団法人東京都福祉保健財団では、東京都看護教員養成研修の開講式を行いました。主催者代表である東京都福祉保健局医療政策部看護人材担当の山田智子課長、当財団の小室一人理事長、研修担当の教職員および関係部署の係員が見守る中、研修生12名を迎え入れ、研修場所である東京都社会福祉保健医療研修センターにて開催しました。

 本研修は、国からの都道府県委託事業として昭和46年より行われており、平成24年度からは当財団が東京都から受託し、12年目になります。これまでに、当財団での修了生353名を輩出し、看護学校だけでなく臨床でも看護教育活動の中心となって活躍しています。

 5月9日から令和6年3月までの11か月、看護教員に必要な知識・技術の修得に向けて、基礎分野・専門分野併せて35単位の科目(765時間)を学ぶ長期の研修になります。一部のeラーニング授業も取り入れながらカリキュラムを進行していきます。

 開講式では、当財団の小室一人理事長から「『学生が看護を学ぶ』ことを支援するために、教育や看護の基礎を学び直し、『看護とは何か』『教育とは何か』を自問していただく11か月間にしていただきたい」と式辞がありました。さらに、当研修の主催者である東京都福祉保健局医療政策部看護人材担当の山田智子課長からは、「学校現場には、多様な背景を有する学生がいますが、対象に合わせ、きめ細やかな教育環境を提供し、医療ニーズに対応できる看護師を育成する、質の高い教育を実践するためには、何より、看護教員の資質向上が欠かせません」「オンラインを取り入れるなどしてきたこの3年間にわたるコロナ禍を乗り越え、令和5年度は、本講習会の強みである対面授業を主体とした教育の質の高さを享受いただけると思います」との祝辞をいただきました。


    
 12名の研修生は、自身の目標をしっかりと見据え、心に刻みながら聞いていました。 研修生同士が互いに刺激しあい切磋琢磨しながら学びを深め、かつ健康に留意しながら全員が研修修了できるように、全力で支援していきます。

令和4年度

令和4年度研修生「教育実習で成長したこと」について、聞いてみました。

5月9日 開講式を行いました

 5月9日(月曜日)、公益財団法人東京都福祉保健財団では東京都看護教員養成研修の開講式を行いました。今年度は研修生17名を迎え入れ、東京都社会福祉保健医療研修センターで開催しました。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から規模を縮小し、列席者は主催者代表の医療政策部看護人材担当の山田智子課長、当財団の真田正義理事長、研修担当の教職員および関係者で行いました。
 本研修は国からの都道府県委託事業として昭和46年に開設し、今までに336名の修了生を輩出してきました。平成24年度からは当財団が東京都から受託し、今年で11年目になります。
 5月9日から令和5年3月にわたる11か月間の研修で、看護教員に必要な知識・技術の修得に向けて、基礎分野・専門分野併せて35単位の科目(765時間)を学んでいきます。感染状況を鑑みながら、オンライン授業、対面授業、eラーニングを組合せ、教育の質を確保しながらカリキュラムを進行していきます。
 開講式では当財団の真田理事長から、「新たな時代のニーズにも臨機応変に対応できる看護職員を養成するには、何といっても看護教員の力量が鍵となります。看護教員を目指した初心を忘れずに、主体的に学び、苦楽をともにする研修生同士の絆を深め、人間として大きく成長されることを心から期待しています。」と式辞がありました。目標をしっかりと見据えた研修生の凛としたたたずまいに身の引き締まる思いがしました。
 今年度からの看護師養成所のカリキュラム改正に伴い、看護教員養成研修のカリキュラムも昨年度に一新し、より充実した授業内容・方法としています。
 財団としても研修生同士が互いに刺激しあい切磋琢磨しながら学びを深め、かつ健康に留意しながら全員が研修修了できるように、全力で支援していきます。

令和3年度

2月28日 閉講式が行われました

 2月28日(月曜日)、公益財団法人東京都福祉保健財団では、東京都社会福祉保健医療研修センタ-において、令和3年度東京都看護教員養成研修の閉講式を行いました。
 本研修は、国からの委託事業として、昭和46年より行われており、平成24年度から福祉保健財団が東京都より受託して実施しています。5月から約10ヶ月間、基礎分野・専門分野併せて35単位の科目(765時間)を履修し、看護教員に必要な知識・技術を修得しました。
 今年の閉講式は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から規模を縮小し、列席者は、主催者代表の医療政策部看護人材担当篠崎由紀子課長、福祉保健財団の真田正義理事長、研修担当の教職員のみとしました。
 閉講式では、真田理事長から小池百合子東京都知事名の修了証書を研修生一人ひとりに授与しました。その後の式辞では、「新たな時代のニーズに対応できる看護職員を養成するには、看護教員の力量が鍵となる。医療従事者、そして看護教育者の一員として、多くの困難に立ち向かっていける看護師の育成に貢献してほしい」と励ましの言葉がありました。
 最後に修了生代表からの謝辞では、「辛くて苦しい時もあったが、仲間と切磋琢磨しながら学び続けた日々は、かけがえのない貴重な時間だった。これからも仲間と共に力を合わせ看護教育に貢献していきたい」と1年間を振り返るとともに決意を新たにしていました。これまでの研修を思い出し涙する修了生もいました。
 修了生は爽やかな表情の中に自信と誇りを漲らせ巣立っていきました。この研修で学んだことを糧に、それぞれの分野で学び続け、人間として大きく成長されることを願っています。

看護教育実習終了!!  教員への階段をステップ・バイ・ステップ

 看護教育実習は看護教員を目指す研修生にとって欠かすことのできない重要な学習です。            11月の一か月間、都内8校の看護専門学校に分かれ講義の実践、臨地実習指導など看護教員の役割を体験しました。看護教育実習が始まる前の7月から10月末まで、看護教育方法演習、臨地実習指導方法演習で演習講師や実習校の教員の指導を受けながら指導案の作成・修正を何度も何度も繰り返してきました。こうして、初めて講義・臨地実習指導の実施となります。「初めての講義は、緊張したが学生や先生方の温かさに支えられできた」「臨地実習指導では日案の作成が大変だったが、楽しかった」「学生が可愛いと思った」など実感したようです。教育実習生が頑張る原動力は、紛れもなく指導者や学生の方々の「温かさ」です。
 指導案を作成し実施・検証する途上で、教材や学生の捉え方、授業展開や臨地実習指導の難しさを体験的に学びとっています。その体験を通して、教員として必要な能力が磨かれ一段と成長しました。
 終了後は研修センターに戻り、教育実習のまとめとしてグループワーク・発表・討議を行い8校での学びを共有・深化しました。「看護学校では、教員全員で学生を支えている」「集団を作る個をみることで、集団の見え方も変わる」など講義・実習指導以外にも多くのことを学んでいます。教育実習前の不安は安堵の表情に変わり「教員は大変だがやりがいがある」「学生の成長を楽しめる教員になりたい」など語る姿に頼もしさを感じました。
 教員の質が教育の質を左右します。研修生は、この経験を糧に、よりより教育を目指し自己研鑽し続けていくことでしょう。支えて下さった実習校の先生方、学生の皆様ありがとうございました。

R3カリキュラム一部紹介 教育実習

模擬授業を実施しました

 看護教育方法演習の一部として9月28日・29日の二日間、研修生全員が模擬授業を実施しました。
 今年度から専任教員養成講習会のカリキュラムが改正されました。当研修では、看護教育方法を専任教員養成講習会ガイドライン(厚生労働省)より1単位多く設定しています。教育実習にダイレクトに繋がる重要な科目と位置づけているからです。
看護教育方法演習の科目目標は、「①授業科目1単元の指導計画及び本時の指導案を作成できる。②作成した指導案を基に模擬講義を実施し、評価・修正できる」ことです。
 11月の教育実習では、実習校で全員が90分の授業を実施します。今回の演習では、教育実習で実際に担当する主題に基づき単元指導計画、本時の指導案の作成をしました。
 まず7月には、グループ毎に配置されたベテラン講師の指導を受けながら、教育実習校の教育理念・目的・目標の解釈から単元の指導計画まで立案しました。単元考察や指導内容の精選、指導方法の工夫で研修生は大いに悩み苦しみました。その分、教材の解釈の角度が鋭くなり学習者への理解が深まり授業を組み立てる力が確実についてきました。
 8月・9月は、個人で本時の指導案まで作成しました。模擬授業では、本時の指導案90分の中の20分の展開部分を実施しました。手作り教材を活用しての「説明」や「発問」などそれぞれが工夫を凝らしていました。研修生は「緊張して胸が張り裂けそうだった」「やってみて自分の傾向や癖がわかった」など口にしていましたが、終了後は皆、爽やかな表情に変わっていたのが印象的でした。体験してみなければ気づけない自身の特性や強み、課題を見出し看護教員に一歩近づくことができました。
 講義の対象者である看護学生は、昨年に引き続き今年度も学内での代替実習を余儀なくされています。看護の実際のイメージ化が容易ではない看護学生に対して、どのようにしたら看護が伝わるのか試行錯誤したプロセスが伺え、情熱が伝わる模擬授業となりました。
 ますます今後の成長が楽しみになりました。

5月12日開講式が行われました

 5月12日(水曜日)、令和3年度東京都看護教員養成研修の開講式を行いました。新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から規模を縮小して挙行しました。
 5月から来年2月までの約10ヶ間、看護教員に必要な知識・技術の修得に向けて、基礎分野・専門分野併せて35単位の科目(765時間)を学んでいきます。感染状況を鑑みながら、オンライン授業、対面授業、eラーニング授業を組合せ、教育の質を確保しながらカリキュラムを進行していきます。
 開講式では、当財団の杉村栄一理事長から「新たな時代のニーズに対応できる看護職員を養成するには、何と言っても看護教員の力量がかぎとなる。初心を忘れずに、主体的に学び、人間として大きく成長されることを期待する」と式辞がありました。
 開講式後、研修生一人ひとりに1分間スピーチをしてもらいました。ソーシャルディスタンスを確保するため物理的距離を取りましたが、心理的距離感はぐっと近づき、研修生の表情が一気に和みました。穏やかな雰囲気の中に今後の研修への意気込みをひしひしと感じ、身が引き締まる思いがしました。
 次年度の看護師養成所のカリキュラム改正に先立ち、今年度から専任教員養成講習会のカリキュラムが改正されます。改正されたカリキュラムで受講する最初の研修生となります。全員が目標達成し修了できるよう、知恵を絞り「学び」の支援をしていきます。
 今まで以上に感染防止に留意しながら、この非常事態に巡り合った16名の絆を深め、共に成長されることを期待しています。

令和2年度

東京都看護教員養成研修の閉講式が行われました

 令和3年3月17日(水)14時から東京都社会福祉保健医療研修センターに於いて、規模を縮小し閉講式を挙行しました。当財団が、東京都より事業を受託し、今回9回目の修了生を送り出しました。今年度修了生27名含め321名の看護教員が誕生しています。
 今年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で開講が延期となり、6月15日スタートでした。オンライン授業と対面授業を併用した授業は当初もどかしさもありましたが、研修生一人ひとりの高い志がそれを見事にカバーし本日晴れてこの日を迎えることができました。
 「修了証書授与」では、東京都福祉保健財団杉村理事長から小池百合子東京都知事名の修了証書を一人ひとりに直接手渡されました。
 理事長の式辞では、「新型コロナウィルス感染拡大という大変困難な状況において、共に悩み・苦しみながら目標達成したこの研修は、皆さまの将来にとってかけがえのない宝になると信じている。今後は医療従事者、看護教育者の一員として、多くの困難に立ち向かっていける看護師の育成に貢献してほしい」との言葉が送られました。最後に修了生代表から「当初オンライン授業にうまく適応できるか不安があったが、今では強みとなった。おかれた環境で精一杯役割を発揮するのが看護師、看護教員。今後も課題をチャンスと捉え、研修で得た強い気持ちを持ち理想を実現していきたい」と決意が述べられました。  修了生は爽やかな表情で巣立っていきました。柔軟な発想力、困難に立ち向かう力強さで看護教育界に新風をもたらすことを楽しみにしています。

閉講式

専門領域別看護論演習で専門性の追究 !!

 本研修のカリキュラム、35単位870時間の最後の演習として「専門領域別看護論演習」(2単位60時間)を位置づけています。目標は、「専門領域別の看護学の基本的な考え方や各看護学の特徴についての理解を深め、専門領域における専門性を明確にする」としました。
 まず、研修生が興味・関心のある専門領域を一つ選択し、グルプ編成しました。それぞれの領域の特徴、現状と課題を話し合い、テーマを設定し、そのテーマを踏まえ「内容抽出、授業方法」について考察しました。こだわりのテマは、「看護の楽しさや喜びを知ろう」(基礎看護学)、「相手の気持ちを察するコミュニケーション」(基礎看護学)、「臨床判断基礎的能力育成に向けたシミュレーション教育への挑戦」(成人看護学)、「その人のその人らしい生を全うするための支援」(老年看護学)、「対象を生活者と捉え支援する」(在宅看護論)、「継続看護に着目した母性看護学の授業構成の検討」(母性看護学)でした。これまでの既習学習や熱い思いが溢れ出し、活き活きと語り合っていた姿が印象的でした。
 3月10日Ⅰ・Ⅱ限に演習のプロセス・成果を発表し合いました。最後の演習にふさわしいアカデミックな発表・討議となり、学術会議さながらでした。発表後は、研修生が主体的に共通テーマを設定し「領域別横断」「内容精選」について討議しました。専門性の追究、そして全体を俯瞰して討議する姿は自信に満ち溢れていました。 今後もこだわりや熱い思いを大切にし、看護や看護教育を追究し続けることを期待しています。

看護学教育実習を体験し一段と成長しました !!

 看護学教育実習で教育活動を体験することは、看護教員のあり方やその価値を学ぶ重要な意義があります。
今年度は新型コロナウィルスの影響で、多くの看護学校では通常の臨地実習はできていません。それに伴い教育実習で臨地実習指導をどうするか検討しました。その結果、「講義」は従来どおり実習校で実施し、「臨地実習指導」に関しては、補完代替する教育方法として研修センター内でロールプレイを取り入れた実習形態としました。
 こうして研修の山場である教育実習が11月中旬スタートしました。研修生27名が都内13校の看護専門学校に分かれての実習となりました。教育実習前には、演習講師や実習校の教員の指導を受けながら指導案の作成・修正を何度も何度も繰り返してきました。そして、いよいよ学生を前に90分の授業の実施です。終了後「学生の反応が温かかった」「自分の看護観が伝わった気がした」「手作り教材に学生が興味を示してくれた」と達成感に満ち溢れやや興奮気味でした。
 三週間の教育実習終了後、研修センターに戻りグループワーク・発表・討議を行い学びの共有・深化を図りました。(写真はその時の様子です) 「単元考察がいかに大切かわかった」「思考を揺さぶる発問をするにはどうしたらよいか」「教材研究は何のためにするか目的が大切」「コロナ禍で学びを保障する教職員の対応について」など質の高い討議がなされました。
 教育実習前の不安な表情から一変し、自信に満ちた溌溂とした表情で語りあっていたのが印象的でした。学生や教員の皆様からたくさんの宝物を頂き、体験からの学びの大きさを改めて実感しました。
 「教員は大変だがやりがいがある」「学生の成長を楽しめる教員になりたい」と将来像にまで言及していました。実践的な看護教育方法の学びに留まらず、将来の看護教員としての礎となる看護教員の在り方まで発展させることができました。
 支えて下さった実習校の先生方、学生の皆様ありがとうございました。

写真:看護学教育実習

臨地実習指導方法演習 ロールプレイの実施

 11月6日臨地実習指導方法演習の発表をしました。臨地実習指導方法演習は、「学習理論を応用し、看護学教育の教授・学習活動における指導計画・指導案作成の実際を学ぶ」 ことを目的に1単位30時間で設定しています。臨地実習指導方法の講義、1単位30時間を履修後、教育実習校から招いた演習講師のアドバイスを受けながら各自が臨地実習指導の指導案を作成しました。二週間という短い期間でしたが、研修生は底力を発揮し、目標から指導内容抽出、週案・日案まで作成できました。
 作成した指導案の特徴や工夫点などを発表(写真左)後、日案の一部をロールプレイ(写真右)しました。ロールプレイでは、研修生それぞれが教員・学生・患者役に徹し、臨場感あふれていました。その真摯に学ぶ姿は新鮮で感動しました。その後の討議では、指導内容・指導方法が適切かどうか、教員側・学生側の視点で振り返りました。臨地実習指導の経験のない研修生がほとんどです。ロールプレイをすることで臨地実習での教員の役割がイメージ化できたようです。また「学生の気持ちがよく理解できた」と言う声が多く聞かれました。学生を理解した上で、教員としてどのような指導内容・指導方法が適切か、また教材化することの重要性を学ぶ貴重な体験となりました。
 臨地実習は学生に看護の楽しさ・奥深さを学ばせる絶好のチャンスです。今後も臨地実習指導法を探求し続けることを期待しています。

写真:臨地実習指導方法演習
写真:臨地実習指導方法演習

10月20日模擬講義を実施しました

 模擬講義は、看護学教育方法演習3単位90時間の中の一部として実施しています。科目目標は、「(1)授業科目1単元の指導計画及び本時の指導案を作成できる。(2)作成した指導案を基に模擬講義を実施し、評価・修正できる」と設定しています。
 今年度は開講を延期したため他の演習科目と重複しタイトなスケジュールでしたが、研修生全員が、模擬講義を実施できるまでに成長しました。グループ毎に配置されたベテラン講師の指導を受けながら、教育実習校の教育理念・目的・目標の解釈から単元の指導計画・本時の指導案まで、一貫性をもたせ授業案を立案しました。単元考察や指導内容の精選、指導方法の工夫で研修生は大いに悩み苦しみました。行ったり来たりする思考のプロセスで、教材への解釈や学生観が深まり、授業を組み立てる力が確実についてきているのが手に取るようにわかりました。
 模擬授業では、「説明、演示、発問、バズセッション」などの教授技術を用いて、それぞれが工夫を凝らしていました。中には、豊かな発想で教材作成をした研修生もいました、研修生が手作りした教材(写真2 内視鏡ファイバースコープ、写真3 自己導尿用カテーテル、座薬送入自助具)です。講義の対象である看護学生は、今年度、臨地実習も思うように実践できていません。このような手作りの教材は、理解が深まるだけでなく教育実習生の熱意が伝わり学生の心に響くことでしょう。
 模擬講義は、仮説である指導案を基に実施することにより、授業案の設計、授業の実施段階における修正・改善点を明らかにする意義があります。優れた授業は、何を(内容)、どのように(授業方法)するか、両方揃っていることが大切です。教育実習での本番に向けて模擬講義を繰り返し、よりよい授業実践を目指してほしいと願っています。

写真:模擬講義
写真:内視鏡ファイバースコープ
写真2 内視鏡ファイバースコープ
写真:自己導尿用カテーテルほか
写真3 自己導尿用カテーテル、座薬送入自助具

9月8日看護論演習の発表会をしました

 8月4日から看護論演習がスタートしました。研修開始後初めての演習科目です。それまでオンライン授業が主でしたので、研修生同士お互いの名前と顔が一致しないままグループ毎に分かれ、対面で討議することとなりました。
 演習時間22時間という短い期間の中で「自己の看護実践を振り返り自己の看護観を明確にする」ことを目的に討議します。看護の祖であるフローレンス・ナイチンゲールの理論を題材にして自己の看護実践を振り返り看護観を深めました。
 演習当初は研修生同士、遠慮がちに発言する場面もありましたが、回が進むごとに「ナイチンゲールの理論は新型コロナウィルス禍の今、時代を超えて通じる。」「自分が行なってきた看護を振り返るチャンスがなかったが改めて看護の基本を考えられる」「看護をこんなに真剣に話せて楽しい」「言語化するのが難しい」など実践と理論を往還させながら看護を熱く語っていました。
 演習の後半、全グループ発表し合いました。同じ題材でも各グループがそれぞれ異なった切り口で、「看護とは何か」深く掘り下げて意見交換をしていました。看護の素晴らしさ・奥深さを語るその姿に頼もしさを感じました。
 今回の学びは、教育実習の中で看護を学ぶ学生に生き生きと伝えられることでしょう。

写真:看護論演習の発表会

6月15日開講しました

 令和2年度東京都看護教員養成研修は6月15日に開講しました。感染状況を見ながらオンライン授業と対面授業を併用して実施しています。
 ガイダンス後、研修生一人ひとりに1分間スピーチをしてもらいました。ソーシャルディスタンスを確保するため物理的距離を取りましたが、心理的距離感はぐっと近づき、研修生の表情が一気に和みました。
 開講が延期された研修生は、不安と期待でこの一ヶ月余り過ごされていたことがひしひしと伝わりました。その後、早速、始まった対面授業では、研修生のキラキラ輝いた瞳、熱意に圧倒されました。今後、「三密」を防ぎながらの授業となりますので、今までの様な講義や演習での学びを得ることは難しいかも知れません。しかし、研修生の高い志がその不足をカバーすると確信できた瞬間でした。
 今後も感染リスクは、常に存在します。「三密」を防ぎながらも「密」な人間関係を築き、同じ目標をもつ仲間の絆を深め、共に成長されることを期待しています。そして、この非常事態ではありますが、27名の研修生全員が目標達成し修了できるよう、知恵を絞り「学び」の支援をしていきます。

平成31年度

東京都看護教員養成研修の閉講式が行われました

 令和2年3月4日(月)14時から東京都社会福祉保健医療研修センターで閉講式が行われました。今年度は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため規模を縮小して挙行しました。当財団は平成24年度からこの事業を東京都より受託しており、本年度で8回目の修了生を送り出しました。8年間で合計294名の看護教員が誕生し、都内のみならず全国で活躍しています。
 今年度の修了生29名は、昨年5月から11か月間、基礎分野・教育分野、専門分野の講義・演習・教育実習、35単位870時間全て修了し晴れてこの日を迎えることができました。
 修了証書授与では、東京都福祉保健財団杉村理事長から小池百合子東京都知事名の修了証書を一人ひとりに手渡されました。
 理事長の式辞では、「看護職には、これまで以上に多様性・複雑性に対応した看護を創造する能力が求めらる。この研修を修了できたことに自信と誇りをもち、さらなる飛躍を期待したい」との言葉が送られました。最後に修了生代表から「研修で得た知識や体験、仲間との出会いは大切な宝。つらく苦しい時もあったが仲間と切磋琢磨しながら学び続けた日々は、楽しく充実していた。成長している自分に喜びを感じる」との謝辞がありました。これまでの研修を思い出し涙する修了生もいました。式後、財団の教育担当者から修了生一人ひとりに贐のメッセージカードが手渡されました。
 修了生は爽やかで凛とした表情で巣立っていきました。この研修で学んだことを糧に、それぞれの分野で学び続け、成長することを心から願っています。

写真:令和元年度閉講式

看護学教育実習での体験が血肉に !! (令和2年1月更新)

 看護学教育実習は看護教員を目指す研修生にとって欠かすことのできない重要な学習です。以下の目標達成を目指し取り組みました。「①講義および臨地実習指導を体験し、実践的な看護学教育方法を学ぶ。 ②看護学生を個人および集団として理解する。③看護教員の役割を体験し、教員としての自覚を持つ。④実施した教育活動を評価し、看護教員としての自己の課題を明確にする」です。
 11月の一か月間、都内13校の看護専門学校に分かれ実施しました。7月から10月末まで、看護学教育方法演習、臨地実習指導方法演習で演習講師や実習校の教員の指導を受けながら指導案の作成・修正を何度も繰り返してきました。

 指導案を作成し実施・検証する途上で、教材や学生の捉え方、授業展開や臨地実習指導の難しさを体験的に学びとっています。その体験を通して、教員として必要な能力が磨かれ一段と成長しました。まさに「学んで思わざれば則ち罔し、思うて学ばざれば則ち殆うし」(孔子 論語)です。体験での学びが血肉となり本物の力がついたように思います。
 教育実習終了後、センターに於いて教育実習のまとめとしてグループワーク・発表・討議を行い13校での学びを共有・深化しました。 写真はその時の様子です。
 実習前の不安は、達成感・自信に満ちた晴れ晴れとした表情に変化していました。それは、研修生一人ひとりが自分の限界に挑み精一杯努力したからこそと言えます。その頑張りを支えて下さったのは、紛れもなく指導者の方々や学生の温かさです。感謝の言葉を口々に語っていました。そして、「学生にとってロールモデルとなるよう常に自身の在り方を考え行動していきたい」「常に学生第一に考えたい」「自分自身、勉強し続けることが必要」など口々に語っていました。
 講義や臨地実習指導の実践的な看護教育方法の学びに留まらず、将来の看護教員としての礎となる看護教員の在り方まで発展させることができました。
支えて下さった実習校の先生方、学生の皆様に心から感謝致します。ありがとうございました。

写真:看護学教育実習

「看護学教育方法演習」模擬講義の実施(令和元年10月更新)

 看護学教育方法演習は、他科目と比べ最大の単位・時間数(3単位90時間)を設定しています。科目目標は、「①授業科目1単元の指導計画及び本時の指導案を作成できる。②作成した指導案を基に模擬講義を実施し、評価・修正できる」です。授業方法は、6月から9月末までの4ヶ月間、演習という学習形態をとっています。看護学教育方法論を学んだ後、この看護学教育方法演習に取り組み指導案を作成します。指導案は、授業を実施するための計画書、いわば授業の青写真です。
 11月の教育実習では、実習校で全員が90分の講義を実施します。今回の演習では、教育実習で実際に講義予定の単元・主題で個々に指導案の作成をしました。模擬講義では、その青写真を基に本時の指導案の中の20分の展開部分を実施しました。模擬講義の目的は、仮説である指導案を実施することにより、授業案の設計、授業の実施段階における修正・改善点を明らかにすることです。体験してみなければ気づけない多くのことを学びとりました。この体験を通じて学びとった知見がよりよい授業をつくりあげていく原動力になります。
 指導案づくりは、単に与えられた形式に従って必要事項を記載すればよいのではなく、その背景にある教材と学習者への理解とその解釈や対応策が根底になっています。よって、指導案を作成する回数を重ねる度に、教材への解釈の角度が鋭くなり、学習者の思考や行動の個人差にも敏感になり、この過程で教育実践能力が向上していきます。
 実際の教育現場では、演習で実施した時の様にきめ細かい指導案を毎回作成するのは難しいですし模擬講義を実施するのも限界があります。しかし、今回、一つの指導案づくりに徹底的に取り組んだ過程で、それらの底に流れている法則を体験的に習得した力は、今後必ずや自己成長を促すと確信しています。

写真:看護学教育方法模擬講義の実施

「看護学教育方法演習」グループ発表 (令和元年8月 更新)

 5月の開講以来、看護教員に必要な知識・技術を学び始め3ヶ月が経過しました。本授業は、31科目のうちの1科目で看護学教育方法演習(3単位90時間)の中間のグループ発表です。看護教員が授業を実施するために必要な授業案作成のプロセスを学ぶもので、11月から始まる看護学教育実習の前に位置づけています。
 まず、グループ毎に教材の教育課程から看護学校の教育理念・教育目的・目標を読み解き、その後、単元指導計画の立案をしました。指導内容の抽出にまで辿り着くプロセスでは、研修生同志、共に悩み・苦しみながら思考し迷路に入ってしまうことも多々ありました。暗いトンネルから抜け出せたあとは、爽やかな表情に変わっていました。グループ毎に配置されたベテラン講師のアドバイスを受けながら、行きつ戻りつしながら多角的な視点で深く解釈し、指導計画を立案していきました。
 質疑応答では活発な意見交換がなされ、その自信に満ちた活き活きした姿に3ヶ月の成長を実感しました。
 1人では考えが及ばないことも、演習では他の人の意見に耳を傾け、知恵を出し合い討議を深めることができていました。終了後、ある研修生は「共に苦しみ、共に喜び、時には競いあいながら取り組んだ。ひとりで取り組む学習も大切だが、グループでの学びの成果や達成感はたとえないようもなく大きなものだった」と言っていました。これはまさに対面式授業ならではの協働学習の成果であると確信しました。こうして階段を一つずつ昇っていき9月以降は、個人での授業案作成、模擬講義の実施へと進行します。
 演習や教育実習での基本的な学びが、将来の看護教員としての素地を育んでいきます。研修生一人ひとりの頼もしい教員像を想像しながら充実した時間を過ごしました。

写真:看護学教育方法演習グループ発表

30名の研修生を迎え、開講式を行いました

 4月25日(木曜日)、平成31年度東京都看護教員養成研修の開講式を行いました。全国12か所の都道府県で開催される「専任教員養成講習会」ですが、東京都の本研修は昭和46年から実施されている歴史ある講習会です。これまで2411名の方が修了しています。当財団では平成24年度に東京都から受託しており、7年間で265名が修了し看護教育の現場や臨床で活躍しています。
 今年度の看護教員養成研修生30名の方々は、既に看護学校で教員として働いている方、病院で臨床指導者として看護学生の指導に関わっていた方、これから看護教員を目指したい方など様々です。
 開講式では、当財団の杉村栄一理事長から「社会が必要とする看護師を養成するには、教え導く看護教員の力量が鍵となる。今の気持ちを忘れず、主体的に、一つでも多くのことを学んでほしい」と式辞がありました。主催者を代表して田中敦子医療改革推進担当部長から2025年問題に触れ「今後、医療人材とりわけ看護職員の人材育成が極めて重要である。本研修での看護教員としての学びに大いに期待したい」と激励の言葉がありました。
最後に研修生代表が「同じ目標を持った仲間とともに、切磋琢磨しながら、初心を忘れず学業に励み、看護の発展のために力を尽くしていく覚悟です」と研修への力強い決意を語りました。約1年間の研修で「学ぶこと」の意味を体得してくれることを確信しました。
 開講式後の交流会では、研修に参加した動機や趣味、看護経験などを披露しあいました。式の緊張から解放され終始和やかな雰囲気でした。これから始まる研修へのアイスブレイクとなったようです。
この長きにわたる研修が、研修生一人ひとりにとって、かけがえのない素敵な人生の一ページとなることを願ってやみません。

写真:看護学教育方法演習グループ発表

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公益財団法人東京都福祉保健財団 人材養成部職員研修室 看護教員養成研修担当
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