看護教員養成研修事業

授業紹介

平成28年度

東京都看護教員養成研修の閉講式が行われました(H29.3月更新)

閉講式  平成29年3月3日(金)14時から、東京都社会福祉保健医療研修センターで閉講式が行われました。
 当財団は平成24年度からこの事業を東京都より受託しており、本年度で5回目の修了生を送り出します。5年間で合計198名の看護教員が誕生し、都内に留まらず全国で活躍しています。
 今年度の修了生39名は、昨年5月から11か月にわたり、教育分野や専門分野の講義や演習、都内の看護専門学校での教育実習を終え、晴れてこの日を迎えることができました。
 修了証授与では、雜賀理事長から修了証書が、修了生一人ひとりに手渡されました。修了証書には、小池百合子知事名の修了証と財団の研修担当者による研修生個々に向けたメッセージカードが添えられています。
 理事長の挨拶に始まり、東京都福祉保健局医療政策部医療改革推進担当部長、都内看護系学校連絡協議会会長から温かな激励のお言葉を頂きました。さらに、昨年この研修を修了し、看護専門学校で看護教員として11年目をスタートさせた先輩から、新人教員としての心構えと励ましの言葉を頂きました。最後に研修生から謝辞があり、その言葉に感動された理事長が、檀上から降りて、修了生と握手を交わす場面もありました。
 厳しく辛かった日々や楽しかったグループワークを思い出し涙する者や、教育者としてスタートする不安と責任から緊張感を漂わしている者、研修を終えた達成感で晴れやかな顔の者、それぞれの顔で式に参加していました。
 職場から派遣されていた研修生は、看護学校や病院に復帰します。また、離職してこの研修に参加していた研修生は、新たな職場となる看護専門学校に就職し、看護教員として看護教育に携わるべく、旅立ちました。

看護学教育課程演習の発表(H29.2月更新)

 この演習では、看護基礎教育の3年課程の教育課程を作成します。教育課程とは、学校の目的を明確にし、どのような専門職業人を育てるかを卒業生像として掲げ、その目的を達成するための学習プログラムです。研修生は5月から看護基礎教育について学習した集大成として12月から1月末までの間60時間を使って、「学校づくり」に取り組みます。
 看護基礎教育は、大学や専修学校など教育機関の違いがありますが、文部省・厚労省令の保健師助産師看護師学校養成所指定規則や看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインの制約を踏まえつつ、教育課程の編成を行います。
 下記の「写真1」は、グループワークで議論しているところです。ワーク学習の成果を最終日に発表し、そこでさらに意見交換しているのが「写真2」です。
看護学教育課程演習の発表 写真1 看護学教育課程演習の発表 写真2
写真1 写真2

緊張と不安、期待の中で「看護学教育実習」(H28.12月更新)

緊張と不安、期待の中で「看護学教育実習」  5月から開始された本研修の一番の山場は、看護学教育実習です。机上の学習で身につけた看護教員としての知識・技術を用いて、都内の看護専門学校において看護教員の体験をします。それが看護学教育実習です。教育実習では、専門学校の教員が担当している授業のうち1コマ90分の授業と病院における看護学生の実習指導をさせていただきます。そのために、7月から10月末迄の期間に「看護学教育方法演習」「臨地実習指導方法演習」という科目で授業案・実習指導案の作成に取り組み、演習の講師及び専門学校の教員の指導を受けながら授業と実習指導をします。
 研修生は、講師や担当教員の指導を受けとめながら日々修正を繰り返し、看護学生にとってより良い授業・実習指導ができるために日夜学習に取り組んでいます。そして、本番を迎え看護学生の前で90分の授業を行います。多くの研修生は、初めての経験です。終了すると、安堵感と共にもっとこうすればよかったなど課題を口にします。紙面上では分からなかったことが体験を通して実感できたようです。多くの研修生が学生に助けられ90分を終えることができたと言います。そして、授業の醍醐味を実感します。この体験を通して教育への関心が高まり、今後研鑽し続けることを期待したいと願っています。この看護学教育実習に関わっていただいた14校の教職員の方々に感謝いたします。

臨地実習指導方法演習の発表(H28.11月更新)

 看護教員は、専門領域の看護の講義を担当することと、病院における看護実習についても指導します。この演習は、看護実習で学生に指導を行うための指導案を作成する科目です。病院では、5年以上の看護経験のある看護師が指導を担当しますが、学校の指導者としての看護教員は、看護実習に同行し病院の指導者と調整しながら看護実践の指導をします。
 研修生は、11月から都内の看護専門学校に出向き、講義の体験と臨地実習指導の体験をします。そのための準備として臨地実習指導案の作成に30時間をかけ作成しました。講師は、教育実習に行く看護学校の看護教員の方々がきめ細かな指導をしてくれます。今日は、その指導の場面をロールプレイして指導のあり方を議論する時間です。30時間で膨大な資料を作成し、少々疲れ気味の研修生ですが、ロールプレイは考えさせる内容でした。ご苦労様でした。看護学生に向き合う教員の姿勢も学ぶことができ有意義な1日でしたね。
臨地実習指導方法演習の発表 (研修生が看護学生、看護教員、患者の役割をして、実習指導の場面をロールプレイ。シャワー浴へ行く患者が車椅子に座り、看護学生がシャワー浴の説明し同意を得ている場面である。看護教員は学生の後ろに位置し、看護学生の説明を一緒に聞き、その後その場面を教材として「説明と同意」について振り返りする場面である)

看護学教育方法演習 模擬講義の実施 (H28.10月更新)

看護学教育方法演習 模擬講義の実施  この授業は、6月から9月末までの間90時間をかけて授業案の作成をします。授業案とは、授業を実施するための計画書です。この目的は、学習者への学習の保障と教師の教育力アップに活用します。今回の研修では、授業案の作成プロセスを辿りながら、授業案の基本を学び、自ら授業を行うときにPlan-Do-Seeのサイクルを体験します。つまり、授業案はPlan、授業を実施することはDo, 授業の振り返りがSeeです。そして、次の授業に向けてより良いものへブラッシュアップさせていきます。その最初のPlanである授業案の作成後に、作成した授業案に基づいて模擬講義を実施します。下記の写真はその場面です。模擬講義を終え、各自がリフレクションを行い、教育実習に向けてブラッシュアップしていきます。各研修生が授業の醍醐味を感じ、教師としての道を選択してくれることを願います。

看護教育評価演習(校内実習)(H28.10月更新)

看護教育評価演習  平成21年看護教育課程の改正を受けて、看護師等養成所の運営に関する手引き「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」が示されています。そのため、教育内容である看護技術の到達度を測定する評価表が必要です。この研修では、客観性および妥当性のある評価表作成の演習として15時間の演習を実施しています。
 考え方の順序性として、看護学教育方法で看護技術の講義の指導計画・指導案を立て、その中の看護技術の基本動作を校内実習で学習します。授業と同じですので校内実習指導案を作成し授業案に基づいて講義をします。そして、身につけた看護技術を評価するための看護技術試験を実施します。そのための評価表をグループで作成し、評価表の妥当性・客観性・信頼性を検証するために研修生らで患者役、学生役、教師役のロールプレイを実施しているころです。短い時間の中でのワークですが、5月からの学習内容の積重ねの成果もあり、有意義な学習時間でした。

今年度の新規事業である短期研修が終了しました(H28.9月更新)

今年度の新規事業である短期研修が終了しました  看護師養成所の専任教員の要件として、看護経験5年以上と当センターで実施している看護教員養成研修の修了があります。その後、教育関係の科目を履修した大学卒業者であれば、当研修を修了しなくても専任教員としての職に就けることになりました。
 現在、都内の看護師養成所の専任教員として就業している方でこの新しい要件の方がいます。その方々の声として、研修の未受講による職務遂行上の困難さ、不安などがありました。その対応として、今年度、短期研修として夏休み期間を利用して実施しました。
 参加者は27名です。都内の看護師養成所で、既に専任教員としての職にある方々です。 当センターで実施している看護教員養成研修は、11か月870時間の教育課程ですが、この短期研修は、5日間40時間と本来の研修の5%にすぎません。しかし、それでもこれからの学習の糸口、きっかけになればと考えています。
 研修の内容は、看護学教育課程、看護学教育方法、看護学教育評価、看護学校経営です。看護師養成所の全体を把握することが、専任教員として授業や実習指導、学生指導に役立ちます。担当している講義や実習指導が、全体の中での位置関係を明らかにしておくことで、学習内容の結び付けができ、学生は学習の積み重ねができます。この様な意図で短期研修の内容を精選しています。
 短期研修を受けられた方々は、この5日間、熱心に講義を受けられ、演習でも活発な討議をしていました。参加された方からは、このような研修を希望していた、継続研修を希望する、期間をもう少し長くしてほしいなどの意見を戴いていますので、課題として検討します。

「看護学教育方法演習」のグループ発表(H28.8月更新)

「看護学教育方法演習」のグループ発表  この授業は、看護教員が授業を行うために必要な授業案作成を学ぶものです。5月の開講と同時に始まる「看護学教育方法概論」15時間の授業を受け、「看護学教育方法」30時間の講義・演習が6月には終了します。そして、その後に学んだ知識を活用し、まずはグループで授業案作成のプロセスを確認しながら議論を重ね、学校の理念からつながる教育目標を理解し、担当する授業科目迄を作り上げます。
 研修生は、学んだ知識を総動員して議論し、考え方を深めますが、迷路から抜け出せず負のスパイラル状態で苦しい思いをしながら、本日の発表にこぎつけます。しかし、この過程が重要で苦しんだ分だけ、得るものも大きくこれからの職業生活に生かされていくものであると考えています。当然、そこには、都内のベテラン看護教員が講師としてサポートとしています。4~5名の1グループに対して1名の講師が担当しています。この講師陣は、看護学教育実習を行う際の教育責任者であるために、研修生の学習状況を把握した上で教育実習を指導していただいています。
 当研修は、学習内容が研修生の中で積み重ねられるように科目間の連携、講師の連携を重要視し運営しています。下記の写真は、ワークの成果を発表し、グループ間で学びの共有をする時間です。

「看護学教育方法(校内実習)」の指導案に基づいた教師によるデモンストレーションの発表場面(H28.7月更新)

 看護学校の授業の特徴として、校内実習という形態の授業があります。看護学生に、看護に必要な看護技術の「何を、どのように教えるか」を考え指導案作成をします。指導案作成の考え方の基本は、講義指導案と同じです。しかし、精神運動領域(技術)の内容の抽出では、看護師としての活動を想起し、その行動がとれるために必要な知識は何かを抽出します。そして、患者に安全・安楽となる技術を提供するための看護技術を教える方法として、教師自身が、正しい看護技術を身につけておく必要があります。
 それは、精神運動領域の学習は、模倣からはじまりコントロール、自動化と進むことから、教師は正しい看護技術を見せる必要があります。そのため、この授業では、校内実習指導案作成と教師によるデモンストレーションを発表し議論する授業です。
 左の写真は、研修生が教師役として看護学生に対して看護技術の演示をしているところです。右の写真は、講師による看護技術の演示です。研修の間から講師の看護技術の演示に対して感嘆の声が上がりました。この授業を通して、看護技術を教えるということを改めて考える機会になったようです。
「看護学教育方法(校内実習)」の指導案に基づいた教師によるデモンストレーションの発表場面1 「看護学教育方法(校内実習)」の指導案に基づいた教師によるデモンストレーションの発表場面2

授業科目「看護論演習」(H28.6月更新)

授業科目「看護論演習」  研修が開始され、初めての演習です。演習時間は22時間という短い時間の中、近代看護の夜明けといわれ、看護や看護教育に影響を与えたフローレンス・ナイチンゲールとその影響を受けたヴァージニア・ヘンダーソンの看護についてグループディスカッションです。
 看護の偉大な先人が語った看護について、改めて考える機会となります。研修生は、それぞれ看護経験が豊富ですので、その事例を掘り下げることで看護の基本に立ち戻り、「看護とは何か」を言語化していきます。研修生の声として、「こんなに看護を考えることはなかった」「教えるということは、体験を言語化しておくことが重要である」「理論とは、時代を超えて通用すること」などのつぶやきが聞こえました。最後に、グループワークの成果を発表し議論後には、各自の看護体経験を振り返り1本の論文に仕上げます。
 研修の初期に、この授業を取り入れている意図は、これから看護を教えるための教育方法等を学ぶ上で、自らの看護を語れる教員であってほしいという願いからです。

「看護理論」の発表(H28.6月更新)

「看護理論」の発表  5月2日の開講と同時に、看護理論の授業に向けて、各自が選択した看護理論家について文献を熟読します。1週間後にグループワークに臨み、さらに1週間後にはその成果をグループ発表します。看護理論家は、シスター・カリスタ・ロイ、ドロセアE・オレム、ジーン・ワトソン、マーガレット・ニューマンの4名です。看護学生のときには学習したのでしょうが、卒業後看護師として働いているとあまり意識せずに過ごした研修生たちですが、しっかりと、理論を読み込み各理論家の考えを発表することができていました。発表資料については、他の授業で学んだことを活かした資料作成ができ、プレゼンテーションも工夫を凝らし内容が伝わるものでした。当然、質疑も的を射た良いものでした。開講して最初のグループワーク、資料作り、発表でしたが、研修参加への意識が高く、今後が楽しみです。図は、プレゼンテーションの場面です。

40名の研修生を迎え、5年目の開講式(H28.5月更新)

40名の研修生を迎え、5年目の開講式  東京都の看護教員研修の歴史は長く、昭和46年から実施されています。研修修了者は既に2,305名で、都内だけでなく全国で看護教育に携わっています。財団では平成24年度から東京都の受託事業として始まり、159名が修了し看護教育の現場で活躍しています。
 今年度の看護教員養成研修は40名が選考試験に合格し、5月2日開講式を迎えました。 研修生は、既に看護学校で教員として働いていたり、病院で臨床指導者として看護学生の指導に関わっていたり、これから看護教員を目指したい方など様々です。
 開講式は当財団の理事長の式辞、東京都福祉保健局医療政策部看護人材担当課長から祝辞をいただきました。お二人とも約1年間の研修で、看護教員としての成長を大いに期待したいと激励の言葉がありました。
研修生代表が、実習中の看護学生との関わりの体験を例に挙げながら、研修生同士で看護観をぶつけ合いながら研修を深めたいと、研修への決意を述べました。40名の緊張と期待が伝わり、研修生各自が、今までの看護経験を振り返り「教育とは何か」「看護とは」「看護教育とは」など、それぞれが課題とする答えを見つけ、無事に研修を修了することを期待します。

平成27年度

11か月間の東京都看護教員養成研修の閉講式が行われました(H28.3月更新)

 平成28年3月4日(金)14時から東京都社会福祉保健医療研修センターで閉講式が行われました。
 平成24年度から、当財団がこの事業を東京都から受託しており、本年度で4回目の修了生を送り出します。4年間で合計159名の看護教員が誕生し、都内に留まらず全国で活躍しています。
 今年度の修了生42名は、昨年5月から11か月にわたり、教育分野や専門分野の講義や演習、都内の看護専門学校での教育実習を終え、晴れてこの日を迎えることができました。
 修了証授与では、野口理事長から修了証書が修了生一人ひとりに手渡されました。修了証書には、舛添知事名の修了証と財団の研修担当者による研修生個々に向けたメッセージカードが添えられています。
 理事長の挨拶に始まり、東京都福祉保健局医療政策部医療改革推進担当部長をはじめ、都内看護系学校連絡協議会会長から温かな激励のお言葉を頂きました。さらに、昨年この研修を修了し、看護専門学校で看護教員として1年目をスタートさせた先輩から、新人教員としての心構えと励ましの言葉を頂きました。
 都内看護学校では、男子看護学生が多くなっているため、モデルとなる男性教員の存在は大きく、男性看護師には教員を目指して欲しいところです。今年度は6名の男性教員が誕生し、それぞれの看護学校で活躍する予定です。
 厳しく辛かった日々や楽しかったグループワークを思い出し涙する者や、教育者としてスタートする不安と責任から緊張感を漂わしている者、研修を終えた達成感で晴れやかな顔の者、それぞれの顔で式に参加していました。
 職場から派遣されていた研修生は、看護学校や病院に復帰します。また、離職してこの研修に参加していた研修生は、新たな職場となる看護専門学校に就職し、看護教員として看護教育に携わるべく、旅立ちました。
閉講式1 閉講式2

「看護学教育課程演習」の発表(H28.3月更新)

「看護学教育課程演習」の発表  教育課程とは、「教育目的に即して望ましい成長発達を遂げるために必要な諸経験を提供する意図的、組織的な教育内容の全体計画」です。つまり、教育の設計図です。これは、学習者の学習の保障・成長の保障のためにあるものですから、あらゆる教育の場で作られ、これに従って実施されます。
 看護教員は、看護基礎教育の全体像を理解した上で、担当の授業や臨地実習で看護の指導を行います。そのため、研修の集大成として教育課程を理解するために「学校づくり」に挑戦します。仮の学校を設定し、看護基礎教育3年課程の教育課程を編成します。看護基礎教育では、文科省・厚労省省令で基準カリキュラムが設定されていますので、その制約を受けながら社会のニーズに応える看護師養成ができる教育課程とはいかなるものかをグループワークで議論し作り上げていきます。各グループのアドバイザーとして、都内看護専門学校の管理者や教育課程の管理・運営を担当する教務主任の立場にある先生方を講師に招き、議論の結果作り上げた「看護学校」を紹介している写真です。
 今年は、看護の男子校や4年間で学ぶ看護学校、地域に密着した地方版の看護学校等が誕生しました。研修生は試行錯誤しながらも教員として働きたい学校を目指して学校づくりに挑戦していました。

「臨地実習指導方法演習」グループワーク発表(H27.12月更新)

「臨地実習指導方法演習」グループワーク発表  臨地実習指導方法演習は、実習指導をするために必要な指導案の作成をする授業です。この授業は、「看護学教育方法」の講義30時間と演習90時間終了した後に、7月から9月末まで臨地実習指導方法の講義が30時間あります。その講義を受け、初めて臨地実習指導方法の演習となります。
 演習では、看護学校の理念、教育方針、教育目的・目標を読み解き、担当する実習科目が教育課程のどこに位置づいているかを考えます。看護教育方法の授業案作成と同様に目標から指導内容を抽出し、実習指導案として、週案と日案まで作成します。
 この授業では、教育実習校から講師を招き、指導をうけることで、臨地実習指導のイメ-ジができます。教育実習では、看護学生に直接、臨地実習指導をするため、この学習が必要となります。写真はグル-プワ-クや個人学習の成果を発表している場面です。今年度の発表は10月26日(月)に行いました。発表は、各グル-プで工夫しながら様々な方法で行っています。実習指導案に沿ってロ-ルプレイで指導場面を再現したり、口頭で指導場面を発表するなど具体的に指導方法がわかるようにします。ロ-ルプレイをする時は、看護学生や看護教員などの役割を決め、白熱した演技で行っています。その後に、活発な意見交換や質疑応答が行われ、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 教育実習校により指導内容は異なりますが、指導上の考え方は同じですので、この演習では、教育実習で担当する実習科目を題材に用いて、考え方を学びます。そして、一週間後にはそれぞれ教育実習で実践します。

看護学教育評価演習(校内実習)(H27.10月更新)

看護学教育評価演習  看護学校の授業形態の大きな特徴として校内実習があります。これは、看護技術を教えるための授業です。授業が終了すると、学習者の到達度と教育方法改善のための評価をします。その評価の考え方については、7月から「看護学教育評価論」という科目で学んでいます。
 看護学教育評価演習(校内実習)は、校内実習の授業を実施した後に、学習者の看護技術の到達度を評価するために、看護技術の評価表を作成し、その評価表の妥当性・客観性・信頼性を考えることを目的に実施しています。わずか15時間ですが、5月からの学習の積重ねも見られ、短い時間の中、研修生は看護技術の評価表を作成しました。そして、その評価表の妥当性などを検証するために、看護学生役、教師役で看護技術試験のロールプレイを体験し、ディスカッションで深めていきます。写真は、ロールプレイの場面です。

看護学教育方法演習の総括として模擬授業の実施(H27.10月更新)

看護学教育方法演習の総括として模擬授業の実施  看護学校での、1回の授業時間は90~100分です。その授業を実施するために授業案を作成し、学習者の学習の保障と教員の教育力のスキルアップに活用します。今回、作成した授業案に基づいて、20分間の模擬授業を研修生全員が体験します。2日間をかけて、実施された模擬授業では、教えたい内容をどのように伝えるか試行錯誤しながら考えた方法で実演しました。授業方法には、説明、演示、提示、発問、グループワークなどがあり、それぞれ工夫をこらしていました。その後のディスカッションでは、鋭い質問、的確な回答と素晴らしい議論ができ、実施しなければわからなかった多くの学びが得られたと思います。右写真は、緊張の一場面です。

「看護学教育方法」校内実習の指導案作成後の発表会(H27.8月更新)

「看護学教育方法」校内実習の指導案作成後の発表会  この授業は、看護教員として授業を実施するために必要な「授業案作成のプロセス」を学ぶものです。5月から「看護学教育方法概論」15時間に引き続き、「看護学教育方法」を講義の授業案作成に20時間、校内実習の授業案作成に10時間、合計30時間かけて学んでいきます。看護学校の場合、授業形態は一斉授業、演習、校内実習、臨地実習などがあり、それぞれに応じた指導案作りが必要となります。講義の中では、授業と校内実習の指導案作成をグループで行います。下記の写真は、7月に実施した校内実習の指導案に基づいて教師がデモンストレーションしているところです。

「看護学教育方法演習」グループワーク発表(H27.8月更新)

「看護学教育方法演習」グループワーク発表  この授業は、看護教員として授業を実施するために必要な「授業案作成のプロセス」を学ぶものです。5月から学んだ「看護学教育方法概論」に引き続き「看護学教育方法」を30時間、その後「看護学教育方法演習」を7月~9月末まで実施していきます。
 全90時間の演習では、学んだ考え方をもとに、11月に始まる教育実習で授業を担当する「授業案作成」に取組んでいきます。
 最初に、看護学校を知るために、7つの都立看護専門学校を訪問し、現在の看護学校、看護学生、看護教員、授業風景などを見学します。90時間のうち前半は、グループワークを行い、看護学校の理念、教育方針、教育目的・目標などを読み解き、担当する授業科目が教育課程のどこに位置づいているのかを考えます。写真は、その成果を発表しているところです。一人ひとりがしっかりと学習したことで、発表時には活発な意見交換ができていました。
 授業を行う場合、担当する科目だけを考えるのではなく、3,000時間の教育課程の全体を理解し、その中で担当する科目の位置づけを捉え、どの科目と関連し合うのかを十分理解した上で授業内容を考えることが重要です。このプロセスを辿ることで研修生は、その重要性を再認識します。「森を見て木を見、木を見て森を見る」を合言葉に頑張っています。
 そして後半の9月からは、教育実習校で担当する授業の「授業案作成」を行い、その一部を模擬講義し、教育実習に向かいます。

夏期休暇中の自己学習風景(H27.8月更新)

夏期休暇中の自己学習風景  5月から始まった研修も7月24日で870時間のカリキュラムのうち400時間が終了しました。今後は、前半で学習した内容を踏まえて11月から始まる教育実習のための準備(授業案作成)を行います。7月27日から毎日、研修生の85%に相当する人たちが研修センターに通ってきています。地方から来ている研修生の中には、夏休みのお子さんたちに会うため帰省しますが、トンボ返りで上京して学習に励んでいます。この1年間は、教員の資格を得るために、覚悟を決めて研修に参加していますので、有意義な時間の使い方をしています。夏期休暇中は、教育実習のメンバー2~4名でワークを進めています。必要に応じてグループ指導および個人指導を行い、研修生が9月からの学習がスムーズに運べるよう支援しているところです。

開講式に引き続き研修生交流を実施

研修生交流  開講式を午前中に終了し、午後から1年間一緒に学ぶ研修生の交流会として2分間トークを実施しました。臨床経験や趣味、出身地など共通の「つながり」で互いに研修生を指名し、自己PRとして2分間の持ち時間をフルに活用してのトークです。予想していた通り、研修生は、上手なトークを披露し楽しい2時間を過ごしました。
 その後、来週からの授業の課題に対して、早速、グループで話し合い、必要な図書を手にして帰宅しました。授業の開始が楽しみです。

45名の研修生を迎え、4年目の開講式

開講式  「専任教員養成講習会」は、今年度は、全国12か所の都道府県で開催され、東京都では、昭和46年から実施されている歴史ある研修です。既にこの研修を修了した看護教員は2,263名おり、都内に留まらず全国で看護教育に携わっています。そのうち、財団では平成24年度に本事業を東京都より受託してから、この3月で117名の修了生を輩出しました。
 今年度は45名の研修生が選考試験に合格し、開講式を迎えました。研修生は既に看護専門学校で教員として教育に携わっていた方や病院などの臨床で看護学生の指導に携わっていた方、また、一旦仕事を退職し看護教員を目指して参加した方と様々です。
 看護師の経験は豊富ですが、多忙な臨床や教育現場では、教育について系統立てて学ぶことや、経験した看護を理論的に検証し言語化することがなかなか出来ず、「教えること」への迷いや疑問を持ち日々の職務遂行にジレンマを感じていたことでしょう。この1年間を活用し、経験した看護を振り返り、「看護について考える」機会にしてほしいと思います。
 様々な場面で患者指導(教育)や看護学生の指導、新人職員の指導などの体験したことを振り返り、「教育とは何か」「教えるということ」「看護教育は」など疑問に対する答えを見つけられることを願っています。そして、未来の看護師の誕生に本研修で培った「あなたの力」が発揮されることを期待しています。

平成26年度

舛添要一東京都知事の看護教員養成講習会修了証が交付されました(H27.3月更新)

 平成27年3月6日(金)14時から閉講式が行われました。この研修は、国の補助事業として都道府県が実施するものです。平成24年度から、当財団がこの事業を東京都から受託しており、本年度で3回目の修了生を送り出します。42名の修了生は、昨年5月から11か月にわたり、教育分野や専門分野の講義や演習、都内の看護専門学校での教育実習を終え、晴れてこの日、修了証を手にすることができました。
 式では、当財団の理事長から修了証書を授与されたのち、理事長の挨拶に始まり、東京都福祉保健局医療政策部医療改革推進担当部長をはじめ、都内看護系学校連絡協議会会長から温かな激励のお言葉を頂きました。さらに、昨年この研修を修了し、看護専門学校で看護教員として1年目をスタートさせた先輩から、新人教員としての心構えと励ましの言葉を頂きました。
 都内看護学校では、男子看護学生が多くなっているため、モデルとなる男性教員の存在は大きく、男性看護師には教員を目指して欲しいところです。今年度は6名の男性教員が誕生し、それぞれの看護学校で活躍する予定です。その中の1人が修了生の代表として謝辞を述べました。
 厳しく辛かった日々や楽しかったグループワークを思い出し涙する者や、教育者としてスタートする不安と責任から緊張感を漂わしている者、研修を終えた達成感で晴れやかな顔の者、それぞれの顔で式に参加していました。
 職場から派遣されていた研修生は、看護学校や病院に復帰します。また、離職してこの研修に参加していた研修生は、新たな職場となる看護専門学校に就職し、看護教員として看護教育に携わるべく、旅立ちました。
修了証授与 先輩から

研修修了を記念して記念講演会を開催しました(H27.3月更新)

記念講演会  平成27年3月5日(木)、閉講式を前に、独立行政法人国立病院機構看護学校の元副校長を講師としてお招きし、研修生の門出にふさわしい講話を頂きました。講師は、臨床看護、看護教育などの分野でご活躍され、元厚労省看護研修研究センターで教官として看護教員養成にも携わっておられました。現在は、民間病院の看護部長として臨床看護師の教育に情熱を注いでいらっしゃいます。臨床の立場から、看護教員の特権(学びの場に存在していること、多様な現場を経験できること、将来を託する人材を育成していること)を自覚して、手を使った技、観察の技、意思疎通の技を身につけた看護師を育成して欲しいことを述べられました。そして、看護教員を続けていくためのノウハウや、スキルアップを目指し研鑽していくことなどを熱弁され、研修生の心に熱いメッセージとして届きました。

看護学教育制度

看護学教育制度  この授業は、看護教育学の一科目として、日本の看護教育制度を概観し、現状の看護教育制度の課題と展望について考えるものです。
 看護教員養成研修は、看護師養成所の看護教員の養成を目的として実施していますが、看護師養成3年課程の教育が中心となります。しかし、看護師養成の道は多岐にわたるため、この科目で、全ての課程(大学、養成所3年課程、2年課程、准看課程)について学習することが看護教育の理解につながります。
 したがって、この授業では、日本における「看護教育の始まり」と「社会のニーズ」に応えるために改正され、現在に至っている看護教育の変遷を学び、今後の看護教育の未来を創造することができるよう学習しています。
 15時間のうち、1回目の授業では、学校教育制度と対比しながら看護教育制度について講義を行い、2・3回目は、グル―プワークと発表・質疑、4回目は、看護教育制度の課題と展望をグループワークへの講評を加えながら、授業を進めていきます。
 グループワークでは、研修生に対して、看護教育課程別(大学、3年課程、2年課程、准看護師養成課程)の希望を取り、グループ学習を行います。
 内容は、看護教育課程の変遷について文献検索をしながら、課程別の看護教育について課題を検討するものです。左の写真は、グループワークの発表場面です。
 発表では、複雑な教育課程について理解するとともに新たな課題に気づき、受講生の学びも深まったと思います。

看護学教育評価演習(校内実習)(H26.10月更新)

校内実習  7月に、看護学教育方法として校内実習の指導案を作成しました。(校内実習とは、看護技術を実習室で実施しながら身につけていく授業です。)
 「看護学教育評価演習」(15時間)授業の中で、校内実習で学んだ看護技術をどの程度まで身につけたかを評価するために、観察法として評価表を作成します。
 評価は、誰が評価しても同じ目線で評価されなければならないため、規準・基準の客観性・妥当性・信頼性が重要となります。
 そのために、作成した評価表を用いて第三者が評価を体験し、議論を通じて評価表のあり方を学ぶためのものです。
 右の写真は、模擬技術試験を実施している場面ですが、真剣に評価表に基づいて評価している姿が伺えます。

「看護学教育方法演習」の総括として「模擬講義」を実施(H26.10月更新)

 研修生は、7月に行った「看護学教育方法演習」のグループ発表後、8月から9月末までの期間、11月に実施する教育実習で講義するための授業案を作成します。90時間の演習総括として、20分間の模擬講義を2日間かけて、全員が実施しました。
 この模擬講義では、発表者以外の研修生が看護学生の役割で授業を聴講します。その後、討議および講評し合うことで、模擬講義を行うまで気づかなかったことが明らかになり、授業案のブラッシュアップに役立ちます。20分間の講義体験ですが、学ばせたい内容を、どのような方法で、どのように伝えれば、学生の「思考を揺さぶり」、知識の定着に結びつく教育になるのかを、体験から学んでいきます。研修生は、直前まで授業案を練り、講義の練習を重ね、この模擬講義に臨みます。右写真は、緊張の一場面です。
模擬講義1 模擬講義2

「看護学教育方法演習」グループワークの成果発表(H26.9月更新)

 看護教員として授業を実施するために必要な「授業案作成のプロセス」を学ぶ授業「看護学教育方法演習」90時間です。この授業は、5月から「看護学教育方法概論」15時間に引き続いて「看護学教育方法」30時間を学んだ後に、演習として設定しています。32時間をかけて7月までに、グループで討議を重ねながら、理解した内容を発表します。下の写真が、発表をしているところです。一人ひとりがしっかりと学習したことで、発表時には活発な意見交換ができていました。その後、夏休みをはさんで、9月から、58時間をかけ、教育実習で実施する授業のために「授業案」を作成し模擬講義を行います。
 夏休みには、前半に実施したグループワークの内容を理解したことを前提に、各自で課題に取り組み後半の演習に臨みます。そのため、各グループの討議内容について、「考え方」や「解釈の仕方」に真剣に向き合う時間となっています。
グループワークの成果発表1 グループワークの成果発表2

44名の研修生を迎え、3年目の開講式

 平成26年度は、全国12か所の都道府県で開催される「専任教員養成講習会」ですが、東京都の本研修は、昭和46年から実施されている歴史ある研修です。昨年度には、39名の研修生が無事、研修を修了し、看護専門学校などに就職し、看護教員としてスタートラインに立ちました。
 今年3年目を迎えた開講式では、当財団の理事長の式辞に始まり、東京都福祉保健局医療改革推進担当部長からの祝辞を頂きました。今年は、教育実習を受け入れていただいている慈恵看護専門学校副校長、東京都立北多摩看護専門学校副校長にご列席いただき、研修生への励ましの言葉を掛けていただきました。44名の研修生は、緊張と期待の中、研修生代表者による決意を語り、式を終了しました。
 午後からは、交流会を企画し、研修に参加した動機や看護の体験、出身の看護学校の話に盛り上がり、これから11か月共に学ぶ者同士の絆を深めるきっかけづくりになったことでしょう。
看護師の経験は豊富ですが、多忙な臨床や教育現場では、教育について系統立てて学ぶことや経験した看護を理論的に検証し言語化することがなかなか出来ず、「教えること」への迷いや疑問を持ち、日々の職務遂行にジレンマを感じていたことでしょう。この1年間を活用し、経験した看護を振り返り「看護について考える」機会にしてほしいと思います。また、様々な場面で患者指導(教育)や看護学生の指導、新人職員の指導などの体験したことを振り返り、「教育とは何か」「教えることとはどうするのか」「看護教育は」など疑問に対する答えを見つけられることを期待しています。
平成26年開講式1 平成26年開講式2
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